今まで多くの投資のノウハウ本を読んできましたが、自分の投資に関する考え方に大きく影響を与えた1冊になりました。
トレードをしているときに、迷ったり、振り返りをする際に読み返したりしています。
今回読破してみて自分なりに印象に残った点を10個ご紹介します。
①株式を取引するのではなく、人を取引する
②熟練したトレーダーはわずかな手法しか持たない
③分析の時間軸が短い方が、長期よりも正しい確率が高い
④初心者が買いたいときは、プロが売りたい時
初心者が売りに回るとき、プロは買いに回る
⑤買った瞬間に下落する銘柄と、買った瞬間に上昇する銘柄の違いは、ポジションの取り方が適正だったかどうかの違い
⑥負けた取引の日記をつける。負けた取引に共通する要因を探す。
負けたことにより、機能しないものを捨てる
負けた原因をいくつかに分類されるが、最も頻度が高い原因に注目し、排除する
⑦損失をコントロールすること、損失を少額にとどめることがプロ
損失を避けることはできない
⑧損失からいかに学ぶかが重要。
⑨株式で勝ち続けることは、いかにうまく負けるかということ
⑩マーケットの環境が悪いときでも、安定的に損失を少額にとどめることができるのがプロ
「株式投資は感情的になってしまったら負けてしまう」ということをよく言われますが、そのことをかなり具体的に述べている箇所が多くありました。
また、心理的に負けたときというのは、検証すらしたくなくなる気持ちになりますが、損失を出したときこそ勉強すべきという部分が印象に残りました。
パチンコで勝った時の記憶ばかり残っていて、負けたときのことは忘れてしまう(検証しない)ことが多いことに似ていると思いました。
今では負けてつらい日でも、日誌に起こして、負けた原因を分析しています。
この本を読んでから、損失に対しての考え方、ポジションの持ち方についての考え方に変化がでました。損失に対しては、「自分の描いた値動きにならなかったときは、損切ラインに達していなくても早い段階で切る」ポジションの持ち方については、「ポジションを持った段階で大きく下落する銘柄はポジションの取り方が悪かったと諦め、即撤退する。その後回復することもあるが、確率的に多くない」。二つともに似ていますね。
投資スタイルは今までのスイングトレードから朝一でエントリーして、その日に手仕舞いする(ずっと見ているわけではないですが)デイトレードに変化しました。
勝率が変化したかどうかは微妙ですが、今までより一つ一つの取引になぜエントリーするかを慎重に考えるようになりましたし、一回に大きな損失を出すことが少なくなりました。今後も何かあれば振り返る1冊として手元に置いておきたい本です。